初期型認知症への道

年をとるとそれまで気にはならなかった健康面での現象が散見するようになる。一人暮らしですから、自覚するまでに時間がかかる。今思えばあれはこういうことだったのかなんて思うことがある。今回は体の問題点である。

【日常健康編】歯の場合

歯は昔から弱かった。子供のころから歯医者は嫌いで逃げ回っていた記憶がある。虫歯は多かったが、治療してしまえば銀で囲うので生涯虫歯にはならないと思っていた。しかし高校生の時、歯茎がちょっと膨らんで(痛くはない)医師から「切開しないといけない」といわれた。今でいう歯周病(昔は歯槽膿漏と言った)だったようだ。膨らみを切除して出血を抑えるために白いゴムというか石灰というか、そんなもので出血を抑えていた。1・2年をかけて上下の前歯周辺を切開した。当時はこれで全快だと思っていた。しかしことは重症だったようだ。大人になってたぶん20代後半ぐらいの頃から、治療してあった歯が折れたりする。差し歯にしたり、抜歯してブリッジにしたり、そしてついに入れ歯という、どうしようもない状態に陥ることになる。80歳まで20本なんてとんでもない、今や78歳にして11本がなくなった。28本‐11本=17本しかない。今現在2本痛い歯があり、医師に「歯周病の手術をするとか」と話したところ、「治療の手はなく、いつまで持たせるか」だという。自然に抜けるか、抜歯をするか「いつでも抜いてあげるよ」と言われた。
気持ちとしては「これから○○をして、少しでも長持ちさせましょう」とか「○○すると改善される可能性があります」などと肯定的な話を聞きたいんだが。もう抜き去るしかないのなら「抜歯しないと認知症になるリスクが高くなります」などデータ付きで納得できる説得をしてほしいなー。